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執筆者の写真Tsuyoshi Nemoto

桐生のアーティスト2021 Kirryu POP

作品『Hello.Yellow!』2000 x 5000mm

本当に嬉しいご招待でした。イラストレーション作家として、美術館を飾れる日が来るとは思っていませんでした。

自身の展示スペースに大型の作品パネルと立体、映像など、空間全体で僕の『キイロイさん』の世界を感じてもらえれば幸いです。

撮影:木暮伸也さん


キイロイさん は光の色の子ども

誰かの笑顔の隣に咲く花の果実なのだそうです


こちらの世界では 「りんご」に似ていると言われるキイロイさんです

ころころとまるいかたちをしています


キイロイさんの住む世界には

様々なキイロイさんがいます



キイロイさんを運ぶキイロイさんもいますし

コーヒーを入れるキイロイさんもいます

怪獣のキイロイさんもいますし

飛行船のかたちのキイロイさんもいます


このキイロイさんの世界でもしみなさんが

「キイロイさん〜!」

と呼びかけたら みんなが振り返るかもしれませんし

ひとりもふりかえらないかもしれません

キイロイさんの世界は

分かりやすいようでいて キイロイさん達のルールがあるのです



そして

世界の中の(絵の中の) 彼達 はこちらを見ています

みなさんが キイロイさんを見るように

こちらをきにしています

とてもひとなつっこいのです



いたずら好きで

すきあらば抜け出して

いつのまにかこちらの世界に遊びに来ているようです




出展にあたって


今回の作品は 1年前(2020.04) 桐生市内のギャラリーオマドーンでの個展『ネモトキイロ展』で発表する予定だった作品をベースに構成されています

ウィルスの感染拡大防止の観点から、一般公開を中止し、開催3日前にオンライン公開へと作品発表の場所をかえました。

私にとっては未知の表現方法であり 配信内容、アプリケーションの使用など、様々な問題を、瞬時に解決しなくてはなりませんでした

本来、披露したかった形と大幅に変わりましたが、ある意味、客観的に作品を見直すきっかけにもなりました

オンライン公開の成果としては、インターネット上で多くの方と知り合えたことです

その出会いがきっかけで、出版物への素材提供や都内のWEB制作会社との共同プロジェクト、高崎市での芸術祭の招待作家として映像作品を発表するなど、次々と予測していなかったことが私を新しい挑戦へと導いてくれました。



『ネモトキイロ展』(2020.04)は 昨年の秋 映像作品として、キャンバスから飛び出し 高崎の大型ビジョンにて上映されました『キイロイさん・うごく。』(2020.10)へとアップデートされました。それぞれのキャンバスの中でくらす「キイロイさん」たちはそこから飛び抜けて

自由に『作品間を行き来する・共有する世界』をテーマに表現しました。

勿論テーマの背景にはウィルスの感染拡大防止による『新しい生活様式』が含まれています


そして今回『キイロイさん』たちは さらに 絵画 をすり抜けます

もしかしたら 来場者のみなさんのなかには

『キイロイさん』を連れて帰ることに成功する方もいるかもしれません

大川美術館の展示エリアを窓口に

どうぞ キイロイさんの世界樹の世界とリンクしてみてください


私が今回提案する

『動く・絵本』 への探究心 はまだ始まったばかりであります




「桐生のアーティスト2021 Kirryu POP」

会期:2021年7月10日(土)―9月20日(月・祝)

開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)

会場:大川美術館

入館料:一般1000円

主催:大川美術館

後援:群馬県教育委員会 桐生市教育委員会 上毛新聞社 桐生タイムス社 光ネット株式会社 FM桐生



【出品作家】(展示室順)

唐澤龍彦 守亜/荒木刺身 monyochitapomichi 根本剛(nemographics) 寺村サチコ 小林大輔 ジャスミン 平田歩 宗像りゅうじ  

特別出品:佐々木耕成 桐生ジャンパー研究所 武耕平 


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