『Balloon man smiles at the child』
キャンバス・アクリルガッシュ・ペン・オリジナル技法・250x250mm
お話し(第4/16楽章担当)
『ほう。これはとても懐かしい箱だ。』
『懐かしい?』
いつの間にいたのだろう?
黒いシャッポを被り 少し猫背で まんまるの紳士は穏やかに声をかけてきた。
そして、右手に持っていた黄色い風船を丁寧にこどもに手渡すと丁寧にお辞儀をした。
『あれ?ありがとう!』
こどもは一瞬不思議そうな顔で紳士の顔を覗き込んだが
お気に入りの風船に優しく頬を寄せた。
『あなたもこの箱を知っているの?』
まんまるの紳士の言葉を待つように
音色たちも一瞬静かになったような気がした。
今回の作品で試したことは、レトロな質感、オール手描き、蛍光色を取り入れる、キャンバスの質感。
通常の『キイロイさん』シリーズですと、フラットな着彩(ほぼ黄色とグレー)ですが、それを解体してみる。
渋色のカーキに蛍光色はなかなか攻めたのではないかと思います。混色などをし、一年後の個展に活かせれば。
として、木製パネルにフラットの仕上がりの『キイロイさん』シリーズですが、キャンバス地の質感は作品にどのような影響があるのだろう。デザインよりのイラストが絵画よりの表現に寄った気がします。今後も、支持体や画材の研究など、表現のマイナーチェンジとトラエラは継続したいと思いました。
さて、今回のお話しリレー、予想もつかない展開になりました。他の章でも『まんまるの紳士』が引き継がれたり、
世界がグルグル回って楽しかったです。またの機会、挑戦したいです。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!
2021 6/5(土)-6/27(日)
12:00-18:00
毎週土曜・日曜と第2金曜(6/11)のみ開催
【出展作家】
青木りつ子・青山正博・石坂草子・上田朱・小川真由子・KUKU・こだまみわこ・小森谷典子・こんの純一・佐藤省・JUNEKANON・高橋美希・高橋理子・ツリタニユリコ・難波多輝子・根本剛(NEMOGRAPHICS)
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